最近、怪談を読んでいる。

ラフカディオ・ハーンの日本の怪談である。

教訓や論理もなく、結論が投げ出される感じが読んでいて面白い。

例えば幽霊の出る滝に肝試しに行く母親は、幽霊らしき声を聞いてしまい子供の首を取られるが、この人が子供を奪われる理由はあまりない。無理矢理、麻を欲しがる欲の強さを挙げてみてもしっくり来ない。

ただ幽霊の出る滝に行くと怖い事が起こった、以上の出来事でしかない。

思えば怖い話はそういうものだとしか言いようがない。

それが面白い、怪談の雑な感想でした。