ガンオタ漫画

となりの801ちゃん ―腐女子的高校生活 (2) (KCデラックス)

となりの801ちゃん ―腐女子的高校生活 (2) (KCデラックス)

結果として主人公がガンオタ扱いになっているのが面白い。
漫画でオタクをどう表現すればよいのか、801好きの女性をどう表現すればよいのか。その難しさの原因のひとつに、きっと主人公が好む具体的な作品をどうあつかえばよいのか、という問題があると思う。
となりの801ちゃんは、ブームになっただけあってスピンアウト作品が幾つかあるが、これもそのうちの一つ。
講談社電車男も女性向けにアレンジしていたが、その時はケロロ軍曹キュアホワイト(なぜかホワイトおんり−!)。今回の801ちゃんでは、なぜか機動戦士ガンダム、それもファースト、無印。
主人公の美少女(とコミックスに本当に書いてある)星のれい。通う高校は慈温学園(ジオン学園)。彼女が憧れる先輩は、赤井彗。勿論赤い彗星から。理事長の息子は迦流馬、ガルマ・ザビから。幼なじみは、神湯正太郎、カミーユ。主人公の台詞はアムロやシャアなどの台詞からの引用が多くありますが、赤井先輩で妄想するときもガンダム台詞で会話させて萌える。ガンダムのフィギュアも修復しちゃう。とにかく、主人公が使えるネタがガンダム中心なのが、制作現場の混乱振りが垣間見えて、非常に楽しい。
なおサブタイトルは、アニメネタを加味したいからなのか、「魔法のメイドクリーミーれい」「ふしぎの海のヤオイ」「きまぐれお勉強ロード」と、今の女子に通じるのか微妙な感じ。
濃爆おたく先生 1 (マガジンZコミックス)

濃爆おたく先生 1 (マガジンZコミックス)

こっちは確信犯。先生=SFファンダム、アニメファンダムのにおいがする。サークルじゃなくて、ファンダム。
ガンオタの女 1 (角川コミックス・エース 194-1)

ガンオタの女 1 (角川コミックス・エース 194-1)

こっちも確信犯だが、作り手は絶対にエヴァの方が好きなんだろうなあ。「女子大生会計士」の人?