メモ:腐女子について

メモですが、思いついただけですけど。
腐女子に言及する時は、どういうスタンスでやればいいのか。背理法的に考えてみた。

(その1)
やおい、BLというのは、女性向けの一分野が肥大化してきた結果。
・男性向けでも男性同士、少年モノは一分野。
・女性にとっては男がワラワラ出てくる方が快楽を刺激しやすい。元々あった美少年を愛好する傾向のなかで、少年同士のホモセクシュアルな関係がハマったのは、キャプテン翼などの少年ジャンプ作品に殆ど男性しか登場しなかったから。ヤオイが先なのではなく、漫画やアニメの人気が先行し、それに合致する分野が少年同士のホモセクシュアルな関係を描いたものだったのでは。


・あと、パロディで元ネタとのギャップを描くのは一大技法。少年漫画のキャラクタが美形化されたのも、そうした流れでは。ドラえもんサザエさんのキャラクターを美形に描くのは伝統芸。


(その2)
・そして、現在の腐女子(90年代以降〜)がホモソーシャルな関係を好むのは、彼女らが享受してきた作品やパロディが、そういうモノが多かったから。好きなアニメやゲームのキャラクターの出ている本を買ったら、それがヤオイだった。本屋で男がわんさか出てくる作品を買ったら、BLだった。未成年でも買えるエロメディアが、BLやヤオイ系だった。実際、本屋ではTLよりもBLの方が商品数が多い。作品数が多い方が、はまる人も多くなるのは当然である。
・×によってあらわされる関係性も、既存の女性向けオタク文化から学んだ結果。それによって、オタクコミュニティーでのコミュニケーションが容易になるだけで、彼女らが元々そういったものを好きだったからではないのではないか。

歴史のなかで、何かのキッカケでノーマルCPが主流になって、ヤオイ系、BLが少数派という可能性はあったのではないか。
あと海外の”/”などに言及して、×を普遍化する議論もあるが、アメリカのBL出版や、BLイベントも、主流は、日本のBLの輸入みたいだし。日本のオタクコミュニティーで偶然発達したものではないか?
日本の男社会の影響は無いわけは無いでしょうが、

あるいは、男性向けでも、百合系美少女モノが主流になっていた可能性があったのでは。

柴田亜美がたしかファンロードで「男しか描きたくない」といった趣旨のことを90年代に言っていたと思うのだが、80年代に「男キャラを描きたくない」と製作者原作では男性だったのを女性にしてしまった某アニメだとか、レモンピープルとかメロンコミックでは少女同士の作品が多かったとか(記憶違い?)。