ハルヒ2期無限地獄


サルまん、新しい方
たけくまメモ 「『サルまん2.0』を始めるにあたって」http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/post_895d.html
まだ始まってもいないので、どんな作品になるのかは知りませんが、今度はネット連動+ファン参加で、何かしようという企てだそうです。竹熊健太郎氏が言うには、

でも、こちらがやろうとしていることも「仕掛け」には違いないんですが、あくまで「参加して楽しい」ものになるかがカギかな、と思います。

「参加して楽しい」「仕掛け」というからには、何か凄いものを期待するのですが、最近ならコミックヴァルキリーで見かけた読者投稿でその後の展開が変わるマンガだとか、そのバリエーションになってしまったりしたら、それはそれで意外と面白いのですけど。
一番嫌なパターンというのが、参加者に楽しさを提供しようとするあまり、読者の意見を吸い取るだけでなく、何かの価値判断まで読者に丸投げするような事態になるのが、とてもイヤです。
創作活動をメタ化しようという試みの一つなのでしょうか?でもいくらメタ化したとはいえ、創作中に作者がリアルタイムで意見や評価(アイデアも?)を取り込んでいくというのは竹熊氏はもしかしてネットの評判をある時点まで取り込んで製作したというエヴァンゲリオンを意識しているのだろうか?ってあのインタビューは竹熊氏だったっけ?ノイズが多すぎて読者におもねったりしないかな、と幾らなんでも作者をバカにした言い方かもしれませんが。


思うにネット連動企画で参加者が楽しいって結局は参加者の意見が反映されることでしょう。あるいは一緒に作品を作っていく高揚感などを提供していくという過程以外自分は思いつかないのですけど。一番簡単に行うなら、何かの評価を丸投げして、ここは読者の意見が反映されたという例を表現して見せ付ける事ではないかと思ってしまうのです。それって、読者コーナーの漫画化みたいなモノ?そうか、もしかして、(何処かのブログで読んだのですが、現在の読者は実は物語を望んでいないのだ、物語を放棄してもキャラクターが可愛い/萌えられるとか、見ている人の知識や共感を得られるフック/作品中の情報量の過剰さを盛り込んでいければ、勝手にオタクが騒いで盛り上がってくれる。という多分、らき☆すたを意識して書かれたと思われる分析があったのですが)竹熊氏、相原氏が狙った展開とは、参加者による読者のフックの提供をしようというのでしょうか?!!毎回、参加者から色んなものを取り込んで、それを作中にちりばめていくわけですね。幾らでもフックのネタになるものを提供する人は多いと思いますし、採用された読者は、今回のここの部分、実は俺が出したネタなんだよ!とブログなどで宣伝してくれるわけですよ。そうやって、草の根(笑?)宣伝効果で、話題になり本も売れて、参加者も楽しく、読者も作家も両方嬉しい状態を狙っているのでしょうか。創作祭?作家が思いつかないフックを取り込めるので、意外な作品展開になる可能性もありませんかね?(妄想終わり)

あー、サルまんの面白さは、作者の膨大なマンガ歴史/作品知識を抽象化メタ化してベタなものを提示することでなく、作中マンガのとんち番長の展開だったと思うのですが、ああいう作中作みたいなものは残して欲しいなあ・・・。

というのは置いておいて、連動がどういう形になるかは予想しか出来ませんが、連動がおかしな方向に行けばいったで、それは面白いかもしれない。例えばベタに走る余り、そうだ、萌えだ!!これからは萌えが必要なのだ!とベタに3〜4年前の流行の萌えも導入したサルまんが美少女キャラのハーレムマンガになったりしないかな、少なくとも俺は買う。まあ、流行にのることは考えにくいので、上記の実現性は低いだろうけど。


以前、タイトルは忘れましたが、4コマを書いた相原コージ氏がその結果を色んな人に、果ては海外にまで行って、読んでもらった結果を更にマンガでフィードバック、作者の評価に対する反応もギャグにする、という手法で作品を作っていました。手法自体は興味が沸いたし、どう評価されるのだろうという緊迫感もあるのですが、いくら客/読者商売であるとはいえ、評価を前提に作品を作っていく過程に違和感を感じた覚えがあります。読者の評価や意見を取り込みながら作品を展開するのは、とてもナーバスで胸を締め付けられる行為のような気がします。


もしかしたら、俺なんかのはるか斜め上を行く完成度で連動企画を成功させてくれるかもしれません、彼らはプロですから。



◆メモ:ドクター中松のIgノーベル賞受賞内容(2005年)
中松さんの公式HP
http://www.dr-nakamats-shop.co.jp/nobel.html
なお、彼の関連商品へのリンクも掲載されています。引用の新聞記事を読んだ限りでは、自分の食事を35年間記録し続けて三日前の食事が影響を与えることを分析したことに対しての受賞であるそうです。この分析・研究成果により開発されたのが、彼の薦める某商品なのですが、研究・分析って言っても要するに中松さんの単なる個人的体験談ある風にしか読めないのですが・・・・?受賞理由は”分析をしたという行為”、研究方法のユーモアさから受賞したと理解したのですが、別にIgノーベル賞が、研究結果にお墨付きをあたえたとか、そういうことではないのですよね?個人的には、そういう個人の体験談しか根拠のない商品って、効果は一体どうなんだろうかと、疑問をつい抱いてしまうんですけど・・・。
なお、(ウィキペディアより)

「イグノーベル賞 (Ig Nobel Prize) とは、「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられる賞」
「栄養学賞:34年間、自分の食事を撮影し、食べた物が脳の働きや体調に与える影響を分析したことに対して - 中松義郎ドクター中松)」


ところで、ある中学校の企画*1で行われた講演会の説明を見つけたのですが、

講座名 49.天才!ドクター・中松の世界
講師 ドクター・中松/中松義郎(Igノーベル賞受賞者
講座内容 日本国内で600件以上の特許をとり、数々の発明で知られるドクター・中松氏(79歳)。発明に必要なものとは?天才中松氏の熱い世界を語って頂きます。

熱い!これは聞いてみたい!と思ったら、もう終了してしまっていました・・・。残念だ!でもちゃんと彼はIgノーベル賞受賞者と名乗っているんですねー。やっぱりどんな賞でも受賞したら嬉しいんでしょうねー。

*1:サタデープログラムhttp://www.satprogram.net/times.html、生徒実行委員の方によれば講師は「タレントさんから政治家まで、多彩な全62講座を用意しました」もしかしてタレント枠?それにしても、私学助成を受けているとはいえ中学校でコレだけの企画を行える/受講出来るというのは、素晴しい学校ですね。俺もこういう学校に行きたかったものですヨ