こつつぼ、なのか、ほねつぼ、なのか無限地獄

■ゆうれい電車
ゲゲゲの鬼太郎第五期アニメ版、先週は、第9話「ゆうれい電車 あの世行き」(脚本:長谷川圭一)という題で、詳しく書くとネタバレになるので、http://www.toei-anim.co.jp/tv/kitaro/index.htmlの各話あらすじを見ていただければと思うのですが、ネタバレを嫌う人は、以下読み飛ばしてください、大したことは書いていませんが念のため。それにしても、電車に乗ったら乗客が化け物だらけだったって仮面ライダー電王の設定みたいだなあ、、、、(本当はそんな事思ってません

さてこのエピソードは幽霊電車が登場するのですが、


・90年代に放送された第四期ゲゲゲの鬼太郎アニメ版では、第53話「霊園行き・幽霊電車」(脚本:大橋志吉)(”ゆうれい”が漢字です)、


・80年代に放送された第三期のゲゲゲの鬼太郎アニメ版では、第6話「地獄行き!幽霊電車!!」(脚本:星山博行)(”ゆうれい”が漢字です)、


・60年代に放送された第一期のゲゲゲの鬼太郎アニメ版では、第7話「ゆうれい電車」(脚本:鈴木三千夫)(”ゆうれい”がひらがなです)、

以前何度も何度もアニメ化されていて、どことなくデジャブーを感じつつも微妙に違う導入や結末など、同じ話にならないようにスタッフが気をつけているのだなーと、観ると感じます。原作つきでも脚本や演出などでまるで違うのですね。(DVDボックスの紹介で各バージョンのダイジェストが読めると思いますので興味あれば検索して下さい)しかし、一体これで映像化は何度目なのだろう?他にも自分の知らないところで映像化してそうな予感がするので迂闊な事は書けませんよネ!(追記:「鬼太郎の幽霊電車」という3DCG短編があるそうですが、見てません、細田守が監督らしい)
ただ、今回見返した部分で言えば、

例えば、導入部分の違い、
第一期ではスリラーショーの客が出演した妖怪達に乱暴してそれに復讐する為にゆうれい電車に乗せるという展開、
第三期では昨日の出来事として同僚にラーメン屋台で鬼太郎に暴力を振るった為に幽霊電車に乗るハメになった男が回想を始めるという展開、
第四期は正月にろくな食べ物がない鬼太郎に妖怪シールで一山あてたねずみ男が食事を奢った後に2人組みの男に暴力を振るわれ幽霊電車に乗せるという展開、
となっています。


基本は、元ボクサーの暴力的で横暴な先輩(第一期では黒山、何故か第五期だけ格闘技をやっていたという台詞があるが元ボクサーかどうかはわからない)と後輩(第一期では白山)の、幽霊化け物を否定する二人組み(どちらかがメガネをかけているが、先輩がメガネをかけている場合と後輩の場合がある)が、鬼太郎たちに暴力を振るい、その報復の為に幽霊電車に乗るハメになるというものです。まあ、第五期のオチはヒネっていますけど。第三期のオチも20年前に終電車が大事故を起こしそれ以来終電車に幽霊が出るため同じ時間のダイヤが消えたというオチが付きます。

細かいシチュエーションも幽霊電車を見送る駅員が読経したり、横笛で電車の発着をしらせたり同じようなギミックも登場しますが微妙に違う。電車も一両編成だったり二両編成だったり、旧式の電車であったりなかったり、と細かい部分が違っています。電車の中で二人を脅す妖怪も、ろくろ首だったり、のっぺらぼうだったり、人魂だったり、あるいは雰囲気の演出で怖がらせたりと各バージョンで違っているのも観比べて楽しいです。他では「頭の弱い」という表現が第一期では「バカかキチガイ」だったりするのは時代だなあ。コブについては、第五期以外は基本的に同じですけど、コブの出来る位置が違っています。最新版では殴るシーンが直接的に表現されていないのが時代かなあ?あと、第四期は二人組はマスコミ関係者みたいですが、あとはサラリーマンらしいとか。電車が実はスクラップの電車だったり、そうでなかったり。自分はレンタルで借りてみたのですが、ああ!!DVDを揃えられる人は羨ましい。俺も欲しいよ!

で、非常に気になったのが、ある駅名の読み方。
第一期、第三期、第四期では、”ほねつぼ”という駅名ですが、第五期では”こつつぼ”という駅名になっています。理由は分かりませんが、今、もしかして”ほねつぼ”という言葉は放送出来ないのでしょうか?ああ、気になる〜!

ゲゲゲの鬼太郎

ゲゲゲの鬼太郎

というわけで、先週の鬼太郎の感想にかえます。