教えて手塚治虫先生!

教えて手塚治虫先生!

「ラブ・ポジション ハレー伝説」
http://tezukaosamu.net/jp/anime/82.html
これは傑作ですよ。大宇宙の★☆星を超えて、地球を滅ぼすべくやってくる、宇宙の意思とも神の使いとも見えるハレーの使者が、結局連続殺人鬼レベル(ターミネーターからの影響大)というスケールが大きいんだか小さいんだか分かりづらい微妙なバランス崩壊が面白すぎる。登場して早々に工事現場の作業員や食堂に居合わせた人を皆殺しにするのはリアルかもしれませんが、迫力不足な気がします。けどそれが素晴らしい! むしろ、主人公父親(ベトナムで従軍した経験あり今は日本で教師をしている)の回想シーンに登場するベトコンの方がリアルに強そうです。あ、でも一応ヒロインの父親の乗る飛行機を墜落させたりチョットはスケールの大きな活躍もします。それにラストの雪中の襲撃はちょっと怖いかも。

それにしても、この作品で手塚先生が伝えたかったメッセージとは一体、なんだったのであろうか。
手塚先生の漫画作品って、テーマが深いから、アニメにも深いものがあるに違いないのです。

荒れ果てたベトナムで米兵は畑を作れば良かったのに、ということであろうか。
戦場で戦うよりも沖縄の病院で看護婦さんと仲良くなろうということであろうか。
ヒロインの恋路を邪魔する父親(美人秘書といちゃつく描写がすき)やその部下はハレーの使者に殺されちゃってもいいということであろうか(この2人が死ぬ展開って強引な気がする)
美少女の姿を借りた者は心も美しく、いかつい殺人犯人の姿を借りたものは怖いという、人間見た目だということであろうか。
ハレー彗星は76年に一度しか地球に近づかないからアニメの題材にするチャンスも76年に一度! チャンスは逃すな、ということであろうか。
キャラクターデザインは人気TVアニメのデザイナーを起用すべしということであろうか。

先生が亡くなった後では、知りようがない。

火の鳥2772愛のコスモゾーン」

火の鳥2772 愛のコスモゾーン [DVD]

火の鳥2772 愛のコスモゾーン [DVD]

あまりに久し振りに見すぎて、なんか80年代の韓国アニメんみたいだなーと思ってしまいました。いや、実際は韓国アニメがコレから色々引用しているんですけど。例えばフェニックスキングの火の鳥や宇宙船だとか(サンダーシャーク号そっくりの)。あと、俺が勝手に思っただけですがサンダーエースの冒頭って似ているような気がしますけど。
ああ、先日のシン・ドンホンとキム・チョンギの来日の立ち会えなかった後悔が今更ながら、染みてきました。

今回はビデオ版で見たのですが、DVD版に比べて、時間が短い。でも以前見たのも短い版のはずなので、何がカットされたは、わかんない。

でも作り手のやる気は凄いのかも。途中で作画がちょっと粗くなりますけど、気にならない。ぐるんぐるん動いて、みていて飽きないですよ。

それにしても、一体、この作品で手塚先生が伝えたかったメッセージとはなんだったのであろうか?!
壮大すぎて訳が、わからない、わかりませんでした!


ところで、
WEBアニメスタイル小黒祐一郎氏のコラムによれば、http://www.style.fm/as/05_column/365/365_045.shtml
ということなので、漫画と同様に手塚治虫のアニメ作品についてテーマを云々するのはあまり生産的ではないということなのでしょうか。
いや、本当に、そういう理解でいいのでしょうか。

というつぶやきをTwitterで書こうとしたら文字数制限を越えました。
140字でまとめられない自分の文章力が口惜しいです!