■テコンVのアレ

■テコンVのアレ

【韓流】 「永遠の偶像」ロボットテコンV、実写映画化で新しい韓流コンテンツに浮上[05/08]

(日本語訳)
http://blog.goo.ne.jp/pandiani/e/def906c4c971f90d9cb1e8b5f5d5daad
(元ネタ)
http://sports.khan.co.kr/news/sk_index.html?cat=view&art_id=200805080500236&sec_id=560101&pt=nv

テコンVについて語られるとき、何故かマジンガーZとの比較で語られてばかりで、これはテコンVのデザインがマジンガーZの影響下にあるためで、仕方がないのだが、毎回毎回テコンVはマジンガの云々という話を読まされて、食傷気味。

多分テコンVの元ネタはマジンガーZ以外には、
日本の漫画アニメで言えば、
横山光輝手塚治虫の作品の影響もあって、
特に横山光輝の影響が大きいと思っている。

上記記事で述べられてる女性アンドロイド メリのエピソードについては、
公開当時韓国で既に放送されていた鉄腕アトムの影響が大きかったのではないか?
キム・チョンギは漫画家出身であり手塚治虫は読んでいたと推測できなくも無い。
*1


それに、
鉄腕アトムでなくともロボットと人間の心が通う話であれば、
当時のSFには溢れていたはずである。
韓国でのSFの普及度がどうだったかは知らないが米軍が駐留していたし、
日本のSFマニアがそうであったように米軍の放出した雑誌などで目にする機会があったのではないか。
「われはロボット」(人妻がイケメンロボットに恋心を・・・)は1950年であるし、
1970年代の韓国で読むことが出来たとしても不思議ではない。

少なくとも60年代から米国アニメ作品のTV放送はしていたようなので、
書籍以外にもアメリカ映画などアメリカSFの影響が無かったとは思えない。
例えばスーパーテコンVについては、
ロボットのデザインこそサンライズ作品のパクリだが、
ストーリーラインは未知との遭遇であるとか、スターウォーズであるとか、
アメリカのSF映画の影響が色濃く出てしまっている。


また、横山光輝の影響は大きかったと思う。
キム・チョンギ三国志をアニメ化している。それを某三国志マニアに見せたところ、
その展開が「横山版三国志にそっくりだよ!」という反応であった。
多分参考にしたのだろう。
鉄人28号も韓国でアニメ版は放送されているし、こちらも見ていたのではないか。
例えば初作のロボットテコンⅤだが主役ロボットはマジンガーであっても、
敵ロボットのデザインラインは、鉄人28号に近いものである。
またテコンV’84のストーリーのロボット帝国のエピソードもいかにも鉄人っぽい。


上記記事ではテコンVのオリジナリティーばかりが強調されているが、
むしろ米国市場を狙うなら、
アメリカSFからの影響を打ち出して、
米国の観客にも受け入れられやすい土台があると言った方が、
有利ではないか、とも思うのだが。

オリジナリティーのある作品=面白いものではない。
観客はむしろ親しみのあるものの方を見たがるものなのである。

*1:ところで、上記記事ではテコンVのキャラクターを学習素材に使いたいと述べているが、知人にみせてもらったのだが、実はテコンVが登場する学習漫画は既に描かれている。韓国の漫画業界では学習漫画が一大分野となっており書店などで容易に買えるのも学習漫画形式である。