う〜んネコがネコが無限地獄

④韓国アニメのアレ続き

それで、昨日の続き。以下の画像はYouTubeで韓国アニメ「ロボット王ソンジャック」のタイ国バージョンから、韓国アニメ『トランスフォーマーvs北朝鮮』として主に戦闘シーンをUPしたものです。他にもありますが、重くなるので以下の辺りで。



確かに、酷い出来栄えなので、そこはどうしようもない(笑)。

アップした人やコメントした人からは、特にオチが酷いとか色々言われています。
この画像だけ観ると、確かに何が何だかわからないのですヨ。戦闘が終わってご飯食べて帰り道で(終)。

でも、実はオリジナルの韓国版から、かなりのシーンがカットされているんですね。
オリジナル版では、宇宙に帰っていった正義の宇宙人を子供達が見送った後には、実写での韓国軍VS進入した北朝鮮軍の戦闘シーンがあり、北朝鮮軍は殲滅されて死屍累々の有様。帰還する韓国軍兵士達に、上記画像の子供達が声援を送るシーンがあるのです。
こうしたシーンをカットすると、一体何が起こったのか分からないわけですね。
カット後の映像だけで、この作品のラストが酷いとかあまり言われるのは、少し不憫だと思うわけですよ。


推測ですが、残虐だからというよりは、タイで販売するには政治的に生々しいのでカットされたのではないかと。あと尺を少しでも削ろうとしたのかもしれません。日本の作品も海外では手を入れられて販売されることも多いですが、韓国アニメもタイでは、変な編集をされてしまっていたのだなあと、少し驚きました。


元々このアニメは、敵が金日成率いる北朝鮮軍だったり、肌の緑の宇宙人の服装がソ連だったり、という事からもわかる様に、韓国の軍事政権下で製作されたアニメ+実写の作品です。

おそらく、反共教育用に作成された多くのアニメ作品の中の一編ではないかと思われます。

こうした反共教育アニメは、実はかなり作られており、また韓国からの留学生に聞いた話では、学校等で上映されたこともあり、当地では知名度は高いのだそうです。
ヘドリという少年が北朝鮮に拉致された父親を助けに行く作品や北朝鮮星の独裁者親子を退治にいく話だとか、色々。
アニメ・映画以外にも、反共教育目的の漫画も多く、しかも学校で公然と読める唯一の漫画だったので、皆読んでいたそうで。

ただトランスフォーマー好きな日本人が見ると、確かにお笑いバカアニメにしか見えないわけですが。

もし同様のテイストの作品を見たいなら、スターチャンガシリーズがオススメです。第一作では、小太りのスターチャンガ(王子様という設定)が、カミーグガラット(実写も!アニメも!両方あり!)そっくりなロボットと共に、トランスフォーマー(3体)っぽいロボットと戦い、アイアンギア(変形方法が微妙に違う!)っぽいロボットが助けに来ます。