龍神沼の凄い演出!石巻市めぐり〜石ノ森章太郎萬画

龍神沼の凄い演出!石巻市めぐり〜石ノ森章太郎萬画

先週の日曜日、石ノ森章太郎萬画を観に石巻へ。
駅を降りると雨だった。さっそく等身のやけに長いチャンチャンコの勇姿が目に付く。
キャラがあふれている、ここは石ノ森先生の聖地か!!街が石ノ森一色だよ。
さて雨にしても、商店街の人の少なさが気になる。
今は日曜日の午後のはずだが、商店街のメインストリートに人が数人しか歩いていない。
地方経済はマダマダ厳しいと聞いているが、それが実感出来るような気がする。街に活気が無い。
でもそんなくらい気分を跳ね返すかのように駅前の石ノ森キャラのオブジェクトに続き、様々なキャラが出迎えてくれる。
スカルマンが郵便ポストの上に!島本和彦先生、やったー!(違う)
エッちゃんや仮面ライダーサイボーグ009のキャラたち。
しかし、商店街の人の手になるものなのか、絵が味わい深いアレンジがされている。
たとえば、サイボーグ008ピューマのイラストがアーケードに取り付けられていたが、
良く見ると目が繋がって一つ目であった。でも黒目は二つ。しかも左右が逆の方向を向いていて危ない人の様だ。
赤塚不二男の一つ目のおまわりさんへのオマージュか?単なる描き間違いか?
そんな商店街を過ぎると、宇宙船の形を模した萬画館が見えてくる。

最初はお土産屋で。
グッズでは、
ドラえもんと二人はプリキュアのグッズの充実度は、多分東北でもTOPクラスではないか。
ビデオもくれしんの最新作がありますよ。
でも、ロボコンのお土産饅頭を買う俺。さすがにここでプリキュアは買わないっす。

俺の目当ては、映像作品の消えた赤ずきんちゃんと龍神沼のアニメ版である。
赤ずきんちゃんの方は凡庸な出来だった。作画も声優(山寺氏と松本氏の二人で全キャラ演じてます!)のがんばりも虚しく、
脚本の出来の悪さ=ご都合主義、先の読める展開、理不尽なキャラの行動などに影響され、トータルな出来は今ひとつ。

それに対して、龍神沼は素晴らしい!これだけでもやって来た甲斐があるのです。
元の漫画が、高校生の頃から石ノ森先生ガ暖めていたというネタで長編にしたいと考えていたそうですが、
まあやめて正解だと思います。これは短編だから生きるネタのような気がするし、若い頃思い入れたネタで大家が描くと、
どうも、あらぬ方向へ行ってしまいそうだし。ただ、短編の龍神沼は良い漫画なので読んで欲しい。
そしてそのアニメ版龍神沼もマッドハウスが作成しただけあり(監督はCCさくらの)、標準以上、15分のアニメでも密度が高い。
村で起こる怪事件とは一体どんなからくりが?
沼で主人公が見かける白い服の少女とその正体とは?
そして主人公とヒロインの切なさを感じさせる淡い恋心。
それらが噛み合って展開するのには飽きが来ませんでしたよ。

さて、上映中、沼で白い服の少女を見かける主人公。
彼は、彼女の置いた花を見つけるが、少女本人は見失ってしまうのです。
ここで、画面が真っ暗になりました!もしや少女が消えてしまった事で主人公の世界まで真っ暗になった、
そういう演出なのでしょうか?場面の切り替えでも画面が真っ暗になる演出がありましたが、
ここで画面を真っ暗にする演出に、俺は驚いて言葉も出ません。その後、いつまでこの暗闇が続くのだろう?
演出でも長すぎるよ、実験的すぎないか?と思い始めたとき。
「もうしわけありません、プロジェクターの故障により一旦上映を中止します」
という係員の声が!!!!え〜〜〜演出じゃなかったのかよ?
結局最初から上映再会して、何とか無事に見ることが出来ました。

それにしても、あの白い服の少女の正体はなんだったのだろう?
無言で主人公に花を渡してきた(なんで?)と思ったら、次の場面では、
死ね!死ぬのだ!と相手に死ねを連発する少女。村の人とも交流無く、昼夜なく沼の周りをうろついてますし。
きっと、かなりの問題を抱えていた人物なのは間違いありません(オイ。


その後、仙台に着いて牛タンを食べるのでした。終わり。