水澤摩央〜東雲太郎〜

キミキス1〜水澤摩央東雲太郎〜の何処がエロいのか?の個人的感想
・ネタバレあるかも

キミキス 1―various heroines (ジェッツコミックス)

キミキス 1―various heroines (ジェッツコミックス)

キミキス-various heroines」作者: エンターブレイン, 東雲太郎、出版社: 白泉社 のアレです。

色んな方の書評を読んだ限りではこの本の評価は「とにかくエロい」となっているようです。あとは、配本少なくて探すの苦労したとかいう感じでしょうか。

自分の感想も、近所で売っていなくて色々探してやっと入手して読んだらエロかったというところです。

では、一体ナニがエロいのか?という個人的な感じ方を考えていくために、具体例を挙げて述べていきます。

(以下多少ネタバレになるかもしれないが)

最初は主人公光一にとって幼なじみだが摩央は綺麗な上級生として気後れして声もかけられない訳ですが、ここでは二人の距離は離れているわけですよ。距離の縮まる道程がこの話の根幹なのです、きっと。

それが、久しぶりに話してみると、そこは幼なじみで直ぐに打ち解けるものの、いざキスの話題になると摩央の方から如何にも”経験豊富な年上のお姉さんが実地体験授業してあげる”という雰囲気でリードして迫ってくるんですね。

このシチュエーションに心ときめかざる男子はいないはずだと思います。童貞夢想の中でも最強のシチュエーションの一つですよ。(もっとも後でわかるように実は摩央もそんなに経験あるわけではない人なんですけど)
ここでは首に腕を絡ませながらキスを「・・・で してみる?」と。異性の顔が近づいただけで、もうドキューンですよ。

ただ、この辺りまでは、エロいというより、むしろ萌えるシチュエーションのような気がします。

しかし、実際にキスする段になると、いきなりエロ要素が溢れてくるわけです。
しかも「ヒザあたりなら・・・・・・・・あたりさわりないかな?」とヒザにキスさせるわけですよ。うわっ!エロいー。ファーストキスがヒザって、尋常ではないシチュエーションです。乾はるかの漫画のように脚の指先舐めさせる程ではないけど、やはりキスのバリエーション増やすために意識的にそうしたのか。あるいは最初にガツンとエロい状況を持ってきたのか。

で、このファーストキスシーンですが、光一側から見ても。水澤摩央側から見ても。両方エロい。

まず光一サイド。
この時点では光一も口を開けばモテたいと言ってるだけのヘタレ男、多分思春期を迎えて後ここ数年は女体に触れたことなんてない男の子が!(もしかしたら妹には触れたことがあるかもしれない菜々)今!憧れの女性の体、下半身で脚に唇で触れると。
主人公の視点では摩央を見上げる視点ゆえに下半身特にスカートの下が意識もされます。
そして夢中になってのヒザへのキス、当然興奮して顔も真っ赤になりますよね。
さっきの首筋に腕を回してくるという状況もドキドキしますが、こちらは単なるコミュニケーション。
でもヒザへのキスは性的な意味が幾つも重なってくるわけです。
繰り返しになりますが、女性の、下半身への接近、唇での接触、脚への愛撫、こうした性的な要素がちりばめられています。男性が直接エロいと感じる要素が沢山あるわけですね。


水澤摩央サイド。
一方別のコマでは光一の視点外で摩央が頬を赤く染めて、実は異性に触れられて照れながらも心は
「ドキ ドキ ドキ ドキ」、
カラダも
「ピクッ ピクン」
と興奮しているわけですね。
光一サイドで申した通り、ヒザにキスさせるという行為自体に性的な要素があり、当然水澤摩央も、そういった意味で今頭の中はエロエロなんではないかと思います。
でも彼女から出てくる言葉は「ふふっ・・・・子犬みたい」というもので、光一には自分もドキドキしていることを悟られぬ様、あくまで”自分にとっては小動物と戯れているくらいのもの”だと余裕を見せようと頑張っているわけですね。いいですね。キスが終わっても「オーバーね」と諭し、唇へのキスは「お・あ・ず・け(はぁと)」と主導権は自分にあるのだと主張しながらも、実は彼女の方が興奮していたことが、汗の描写や擬音などで表現されているのですが、これが自分としては無茶苦茶エロい。単純に裸見せればエロいわけではないのですよ!
どちらかといえば、摩央姉ちゃん側の興奮描写が凄いと思うのです。男性は、相手の女性が興奮していると感じることで、より自分の興奮度合いが高まると言いますが、正にこのシーンでは水澤摩央の興奮を読者が受け止めているわけで、これはエロい、と感じざるを得ないです。


この後のシーンでも、
2回目帰り道公園で今度はマウストゥーマウスのキス、これって摩央の方が”もう待ちきれない”みたいな感じで迫ってくるわけです。ここもエロいところですよね。

更に自分がエロいと思ったのは、菜々とお風呂に入るところ。いや彼女等が裸だからエロいんじゃないんだよ。お泊りする事になって、きっと心のなかで光一と同じ屋根の下で一夜を過ごす+αα・・・・を想像して、
ドキドキ、カァー
となる描写、これがエロいのです。この時は同じ場所にいながら菜々のことなど眼中にないですよ。摩央の頭の中は光一とのエロエロ妄想で一杯だったのでは?これに比べれば後の夜這いシーン?なんかエロ度はそんなに高くないですよ、いやこっちも凄いけど。


と自分の目から見たキミキス東雲太郎)のどこがエロいのか、という話でした。なお後半についても、もっと語りたいのですが、読み返すと身もだえする感覚に捕らわれて書き進めないのです。


なお、エロではなく萌えるのは、やはり光一の家に遊びに来た摩央が”おあずけ”するシーンや、妹と一緒にさくらんぼでキスが上手くなる練習をするシーンなんかです。一番萌えるのは摩央チェック終了を告げたあとのキスなどでしょうか。この辺りはエロさよりも、”摩央姉ちゃん”に対する愛おしさが倍増しますよね?


むしろ、俺の感想を読んでいる暇があるなら、今すぐこの本を読み返せ。持ってない人は、とにかく買ってくればいいのでは。

読みきりの、なるみと菜々のアレは、エロというより、萌えのほうかも?「ノーカウント」の台詞は良い意味で酷過ぎる。

不満な点としては、コマ運びで読みづらい箇所があったところかも。例えば第一話の、朝→昼休み?→放課後?の時間経過がわかりづらいかな?と思った。それほど問題になる程の読みにくさでもないけど。

■TAFでロボットエキスポという企画があったのですが、どうしてトランスフォーマーに関する展示がなかったのか?アメリカのSF雑誌表紙展示も充実しているしまたゼントリックスも展示があって海外アニメ全くダメという話でもないし、TAFにはタカラトミーもブースを出していた訳だし、何故だろう?トランスフォーマーが日本のロボットアニメに与えた影響を考えれば外せない作品だと思うのですけど。どうしてだったのだろう?

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しつこいけど、イベントの宣伝させてください。

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