北九州市アニメ

北九州市の製作した、人権啓発教育アニメ「いのち輝く灯」を見た。
北九州市のアニメは何作か観ているが、どれもなかなかいいし予想以上に面白かった。最近は実写版ドラマになったそうだがもっとアニメを作って欲しい!
さて、この作品では同和問題のため父親に結婚を反対される女性が事故で下半身不随になってしまう。
絶望しながらも、婚約者の愛、家族の励まし、目の不自由な老人の心遣いに生きる力を得ていく。
心に残るのは目の不自由な老人水江さんとの交流。彼は自分史を書こうとヒロインが添乗員をするツアーに参加する。青年の時の記憶をたどる水江に風景を解説するヒロイン。水江はかつて失明した事を苦に自殺を試みるが、いのちの灯を見て生きる希望を得る。
また脚本がいい。
ただ説教くさいだけの作品ではないところが、よかった。障害者となって悩むヒロインが鬱屈して、つい同和差別的なことを言ってしまい婚約者を怒らせてしまうという風に構造が複雑だった。単純な差別・被差別と二分されていないところ。
以上ストレートなメッセージに素直に感動した。
深夜アニメにはない感動だなぁ。
監督は勝間田具治
大ベテランですなあ!
作品のバランスが良かったのも頷ける。
チャンスがあれば見て下さい!