人権アニメ『くもりのち晴れ』を観た!!

人権アニメ『くもりのち晴れ』は、いじめをテーマにした人権啓発アニメーションである。知人のおかげで観ることが出来た。感謝。あらすじはヒロインのいじめ体験を劇で発表するというアニメーションらしい飛躍のある筋書だった。劇を作り上げることでクラスメートは絆を作り上げていくのだ。内容は非常にしっかりしたアニメーションだと思う。聞いた話ではアニメーション業界でも有名な作品なのだという。それは作画で参加しているスタッフがそうそうたるメンバーで出来上がりも非常に丁寧だからだ。リアル寄りの絵柄で自然な動きであった。独特の間の使い方も良かった。人権アニメはテーマが重いだけに説教じみた内容ではないかと思われることがあるが、この作品については作画や演出がリアリティーを支えているタイプのものだった。いじめ体験を劇で発表するという考えてみれば少し理想的すぎるのではないかという展開・内容を作品の力が下支えしている。キャラクター設計と作画監督赤堀重雄。原画を担当しているスタッフを書き出してみると、岡村天斎、関野昌弘、三原三千雄、長縄宏美、長濱博史、野田卓夫、新川信正、佐藤正樹、新谷憲、羽山賢二、安藤真裕荒川真嗣、赤堀重雄、松田勝己、井上俊之といった名前が並んでいる。ネットで読んだ情報によれば井上俊之はヒロインがドッジボールをするシーンを担当しているらしい(アニメスタイルのイベントでそう語られたそうだ)。そして監督は神戸守だ。長さは40分の作品である。人権啓発アニメとしては中編である。1996年の作品。