今日の大仏アニメ

先週放送されたドラえもんでは、ある道具の解説のため、お寺の仏像が登場しました。

お寺だったら、仏像が登場するのは当然だと考える人には、「ストレンヂア 無皇刃譚」を。お寺の仏像一つとっても、その作品の世界観が読み取れる作品だからです。

ストレンヂアでは、2箇所で仏像が登場します。
一つは荒れた廃寺。この仏像には首が無い。戦国の無秩序な様子が背景の仏像かから読み取れます。
もうひとつもお寺の仏像。でも、こちらはきちんとしたお寺の中に、仏像も無事安置されております。とはいえ、宗門を守るため、ここのお寺に仔太郎は売り飛ばされます。外界から引き篭もった価値観に支配されたお寺なんです。二つの仏像を比較することで、それが強調されるような気がします。

この作品に登場する仙薬を作るための構築物にしても、つくり手は、人の力を超えた存在を信じてはいなくて、ただの舞台装置として描いています。
仏像も、神秘的なものとしてではなく、舞台背景を描くための小道具として、ドライに描かれているように感じられます。


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