「ネコネコ黙示録」(アルカリ良夫)

■まんが極道 3(唐沢なをき

まんが極道 3 (BEAM COMIX)

まんが極道 3 (BEAM COMIX)

漫画に携わった登場人物の行く末を描く作品。
人から聞いた話によると「登場キャラクターには具体的なモデルがいる!」らしいんですが、俺、漫画家に詳しくないんで、モデルとして知人が挙げた人物が誰だか、わかりませんでした。まあ、確かに特定の個人がモデルかも知れないんですけど、読者としては、そんなのわからなくても充分面白いのです。
第3巻の話では、以下のエピソードが好き。


・第33話ポジティブくん(50)
これといった代表作もなく50歳を迎えてしまった漫画家の話。漫画家でなくても、主人公である覆水凡児の行動は、同じ年をとった人間としてドキっとするものばかり。アイドルグループの歌をテレビで見る主人公ですが、
「なんとかだったらなんとかだー♪」
とアイマイにしか歌詞を認識出来ないんですよ、もう俺も同じ状況ですよ。三次元のアイドルを見ても誰が誰だか分かりません! キャラの立て方がいいですよね。

・第36話 家族
個人的に、今まで登場した劇中漫画のなかで、一番、読みたい漫画が登場します。
エピソードと台詞に盛り込まれるヤキソバの描写が素晴らしい。

・#31 巨匠病
114ページにて語られる、巨匠病に取り付かれた漫画家に語る台詞が心に染みる、まさにこの台詞は漫画家に限らずダメ人間の正直な気持ちを代弁していますよ! 俺も、出来ればこういう条件で仕事がしたい!