ベトナムのバイクのアレ

ある知人がベトナムに行くそうですが、やはりベトナムといえば、バイクの国というイメージがあるそうだ。

これは、ベトナムではバイクが一般的な交通手段として使用され、街中にバイクが溢れていることによるかもしれない。あるいは、日本企業がベトナムでバイクを生産していることもあるかもしれない。

ところで、ベトナムでは、あまりのバイク交通量の多さに、2003年登録制を導入したのだという。
導入の理由は、正確には、交通事故の多発や環境問題に配慮してとのことだが、この登録制によりベトナムでの日本製バイク人気が更に高まったのだという。

もともと日本製バイクは東南アジアでは人気だったが、ベトナムでは日本製の四分の一の値段で中国製コピーバイクが販売されていた。デザインは日本製バイクのコピーゆえにほとんど変わりなく、値段の安さでコピーバイクながら可也の人気であったそうである。

しかし、登録制の導入で一人一台しか所有が許されなくなると、中国製バイクは徐々に人気を落としていった。

というのも、アフターサービスの充実していた日本製に対し、売り切りでその後のフォローが全くないコピーバイクは、初期投資こそ安いものの、結局使い続けるには厳しいモノだったからである。
メンテナンスの受けられないバイクを使い捨てにして、買い換えるたびに登録するのは面倒だったこともあるのかもしれない。これは想像だが社会主義国であるベトナムでは諸手続きが煩雑で(進出する外資系企業も手続きには辟易するらしい)、登録手続きにいくのは非常に大変だったのではないか。

なお、登録制は2005年には廃止されたそうである。

その後は、どうなったのか。