テコンVの同人誌を作っています。

今、テコンVの同人誌を作っています。ご存じの通り1976年に韓国で劇場版アニメーションとして生まれた『ロボットテコンV』シリーズには多くのコミカライズ作品があります。それらは2020年には復刊されて読むことができるようになったのです。この同人誌はそうしたテコンVのコミカライズ作品の一部を解説したものになる予定です。コミカライズ作品の多くは当時韓国で書き下ろされて読者のもとに流通したもので現在では懐かしい存在となっていると思います。当時の韓国の漫画家により執筆され展開されたテコンVの世界は現在でも通用する魅力に満ち溢れているものばかりであると思います。この同人誌ではマナ文庫から2020年に復刊された単行本をもとに紹介しています。さすがに刊行当時のコミカライズ単行本は入手できなかったんですが、これはこれでコレクターがいるので2020年の復刻版に絞りました。これらの作品はアニメーション版を知っていても新たな発見がります。コミカライズ独自の世界を展開していると思います。作品によっては劇場版アニメーションのコミカライズであるにもかかわらず元となったアニメーション版とは違う展開の作品もありキャラクターのその後が違っている作品もあるわけです。アニメーション版では死んだキャラクターが生きているといった展開もあります。登場するロボットのデザインがアニメーション版とは違っている場合もあります。またアニメーション版で使用できなかったシナリオをコミカライズで復活させたものもあります。登場するキャラクター達もアニメーション版には登場しない人物もいたりします。そして日本のアニメーションや漫画からの影響もあり、そうした痕跡を探すのも楽しいものだと思っています。もともとテコンVシリーズという存在自体に日本のアニメーションの影響が見られるのですがコミカライズでも多くの痕跡が見つかるわけですね。そうした意味ではテコンVシリーズのもう一つの世界を垣間見せてくれるのがコミカライズ版だと思います。またテコンVの活躍のみならずシリーズのコミックリリーフであるヤカンロボットのコスプレで戦うチョルのスピンオフ作品といったものも存在します。アニメーション版では展開していなかった世界がそこにはあるんです。ビデオが普及する前の時代ではこうしたコミカライズが脳内再生機の役割を果たしたのだと思うわけです。当時の韓国の子供たちが夢中になったテコンVのもう一つの世界を同人誌では紹介していきたいです。