そこで念願かなって「消火ロボゼウレス」を観る事が出来ました!
この作品はネットによれば地方の消防署などで貸し出しされているのですが、貸し出し可能なのが宮崎や岡山だったので、さすがに借りに行くわけにも行かず口惜しい思いをしていたところ、四ツ谷の消防博物館で防災アニメが観れると教えていただきました。
このゼウレスの内容ですが、設定が面白い。
2010年(ってもう来年だよ!)、月から帰ってきた主人公と妹と父のロケット博士が地球で火事に遭遇。消防士の要請で父親は、かつて月面で助けた宇宙人からお礼にもらったオカリナを吹き、消火ロボゼウレスを呼び出して、火事の化身ファイヤードラゴンに立ち向かう。なおゼウレスは自立型のロボット。
って、一体、どんなマグマ大使なのか。
どこからともなく(宇宙から?)飛来するゼウレスが、ウォーターキャノンやバブルガンで火を消しまくります。
防災アニメらしく、火事で家を失った友人を連れて行ったキャンプで、炎を怖がる友人にロケット博士が火への対応や火事の時の電話の掛け方などを教えてくれるシーンがあります。
ただ最近の防災アニメでは定番の地震のシーンがなく、未来の設定が2010年ですから、おそらく阪神淡路大震災の前の作品でしょうか。声優から時代が読み取れそうですが、絶対音感に自信がないので明言は避けます。
おなじく、ネットで名前だけ知っていたのですが、
面白かったのが、「炎の戦士ファイアーガール」。
放火による火災で両親を亡くし瀕死の重傷を負うも、
サイボーグとなった主人公のアイ。
普段は消防庁の職員として見学に来た子供達の相手をしているが、
いざという時にはファイアーガールに変身し火災や事故に立ち向かうという内容です。
これはすごい!
ファイアーガールが格好良すぎる。
4回も見直しましたヨ。
設定が、キディ・グレイドやマシンロボレスキューに似ているが、こっちのほうが早いみたい。
クライマックスで放火魔への復讐より救助を優先するアイに泣いた。
しかし、数ある防災アニメの中で最も強烈なのは、なんと言っても、
「アザラシタマちゃんの火の用心」
に違いありません!
河原で寝ているアザラシのタマちゃんが、火事が起こると正義の戦士に変身し火の玉怪獣を倒します。
変身シーンでは、
一緒にみていた親子も、大爆笑(特にお父さんお母さん!)
アザラシタマちゃんを変身させるか、普通・・・。
ところで阪神淡路大震災は日本に大きなインパクトを与えた災害です。
こうした防災アニメや人権啓発アニメでも、多くの作品が阪神淡路大震災を扱っています。
例えば、被災地を舞台にしたアニメでは、
「ボンバーマン勇気をありがとう私が耳になる」や「地蔵公園の仲間たち」などがありますし、
差別に絡めて被災者を描いたものに、
「美しいメッセージ」や「二匹の猫と元気な家族」なんてものもあります。
「ごめんねチッチ」のように(飼いはじめた犬は火の不始末を見ると激しく反応するのだが実は阪神淡路大震災で飼い主を亡くした犬だということが明らかになる)、かなり強引に絡めているものもありますが、こうした過去に起こった震災を下敷きにすることで、アニメにリアリティを与えようとしていると言えなくもありません。
なお博物館では常時10本の防災アニメが観れますが、休日には版権ものの防災アニメ(ドラゴンボール消火作戦や忍たま乱太郎の火の用心など)も上映しているようです。