三浦しをん氏の触手観。

三浦しをん氏の触手観。

シュミじゃないんだ

シュミじゃないんだ

少し古い本ですが、この「シュミじゃないんだ」(三浦しをん新書館)に書かれている、
彼女の触手に関する記述がなんだかよく分からない。

フラワー・オブ・ライフよしながふみ)のキャラクターが同人誌に関する会話をするのを踏まえて(説明長くなるんで各自コミックスで確認してください)、P171より。

(以下引用)

たとえば、男、女、触手の三者がいたとして、全員(触手含む)が「触手プレイ」に合意したとしたら……。私はその行為に対して「否」を突きつけることに、ためらいを感じるのだ。
まあ実際問題として、触手の意志を確認するのは難しそうだ。私が触手を愛していたとしても、触手が私を愛しているのかどうかよくわからない(なんたって相手は触手だ)。それなのに触手と深い関係を結んでしまっては、私が触手の意志を無視したことにならないか? いけないそれじゃ強姦だ

(引用終了)

一体彼女は、どういう「触手」との、どういう「触手プレイ」を念頭において触手について語っているのか?

わからない。フラワー・オブ・ライフの該当箇所を読んでも、一体、何を持って三浦氏が触手について語っているのか読み取れない。
これで、

あら、こんなに熱く触手について語って、どうしようというんだろう。自分がちょっといやだ。

とか言い出すのだから、全国2億人の触手ファンに喧嘩売ってるんでしょうかね? 一体、三浦氏は触手の何を知っているつもりなのか? 触手モノ80年の歴史ラヴクラフトクトゥルフ起源説に従うと)*1をナンだと考えているのか! 人と触手の愛の形を強姦という形でしか想像できないなんて想像力の欠如にも程がある!  自分の手がけない分野であっても作家であれば、その分野への見識が問われますヨ。触手モノへのリスペクトのなさを感じてしまい、憤慨しちゃいますよ!

…というのは勿論冗談ですが。俺だって、触手については良く知らないし。触手に拘りはないのですけど。

でも三浦氏の念頭にある触手モノって一体なんなのだろうか。考えると気になる。男、女、触手による触手プレイって。触手には意志なしで? *2あれか、ウチ一人が触手を手に持ってアレすんのか。素人目にも、偏った見方っぽい。 特殊な例で語っているように思えます。

とりあえず、三浦氏には、キルタイムコミュニケーション二次元ドリームノベルズ辺りを読んで勉強してもらえば良いのでしょうか? 先輩触手と後輩のラブコメとか読んでみては?(それも偏っている気がする)でもモノによってはセクハラだとか思われて編集者に撥ねられそう。

それ以外にも触手モノの推奨図書・映像とかありますかね?
あればファンレターと共に送りたい。重複したクトゥルフ神話の本でも送れば良いのか(別にそんな必要があるのか分かりませんが)。


サイン会か何かで、「三浦先生の触手観は一体なんなんですか!?」と暑く語ってスタッフに追い返されるに、3点。

魔女の騎士―ヘクセン=リッター (チャンピオンREDコミックス)

魔女の騎士―ヘクセン=リッター (チャンピオンREDコミックス)

とりあえず、この本を三浦先生に贈ろうと思うのですが、どうでしょう? 一応成人向でもないし。面白いし。

*1:ギリシャ神話だとか北欧神話を起源とすればもっと長い歴史がある

*2:クラーケンは少なくとも意志を持っているような描かれ方をされているような