「恋がしたい」無間地獄

高校デビュー 1 (マーガレットコミックス)

高校デビュー 1 (マーガレットコミックス)

高校デビューという漫画作品がとても楽しいのです。まだ3巻までしか読んでいませんが、中学生まで部活動一筋に生活してきた高校生女子の主人公が恋をしたいとモテ高校生男子にモテのコーチになってもらうところから物語が始まるのですが、この主人公の主体的なのか消極的なのかわけわからん方向性の無茶苦茶さが可愛くて、私の心はドッキュンキューンです、読んでいて顔が緩んでしまいます、床を転がります、こんなところを見られたら、俺は観た奴を始末するしかありません。
高校デビュー 2 (マーガレットコミックス)

高校デビュー 2 (マーガレットコミックス)

モテるということと、好きな相手に振り向いてもらうのは、全く別なのです。僕は、100人の女の子にもてるよりもたった一人の愛する人に振り向いてもらえたほうがいいわけですヨ!モテにコダワルだけの奴は死ね。必要なのはモテる事ではないのです、この人とならと思える相手を見つけること、そして、その相手に振り向いてもらうよう努力することなのですヨ、きっと。”真実の愛”なんて格好良いモノはこの世にもあの世にも存在しないのです、それでも人は恋することを止められない。恋の行方は誰にもわかりませんけど、駄目でも行動する勇気を持つべきなのです。傷つくことを恐れてはいけないのです。
高校デビュー 3 (マーガレットコミックス)

高校デビュー 3 (マーガレットコミックス)

と中学生のような事を書いたあとに言うのもなんなのですが、主人公の晴菜の少女漫画への傾倒っぷりは、ある意味痛く感じられます、ついでに自分の心も痛いです。少女漫画にあこがれて恋しても、同じような状況はあるわけがないのです。って、一体この主人公の読んでいる少女漫画ってどういう作品を前提としているのか?そんな恋した二人がラブラブになる漫画って実際のところ、どれくらいあるのだろうか?


昔、
「少女漫画のような恋にあこがれていたのに(あなたとはそうならなかった)」
と、学生時代に付き合った女の子に言われたことが脳裏を・・・・・・。
二次元の話を現実に求めないで欲しいと切に思った記憶が呼び起こされたのです、この漫画で。
・・・なんだかわからないままに終わる。