ロボットテコンV映画リマスター版

kumaXX2007-01-18

韓国に旅行に行ったのだが、
その際、ロボットテコンV(로보트태권V)のリマスター版映画を観る。
DVDやビデオで観るのと違い、スクリーンで見ると印象が全く違うー。


9:00の回を見たところ、観客は子供中心親子連ればかり。カップルが数組いる。
もっとも、19:00頃に映画館付近にいたら、中年のカップルがテコンVのお面もって歩いてました。


ロボットテコンVDVD版等過去バージョンとの違いを記憶に頼って書き出すと、
今回のリマスター版では、音響面が新しく作り直されたことが大きいかも。
大きな違いは新たにアフレコしなおされた事で、例えば主人公のキム・フンは元々女性が演じており少年の声と言う感じだったのが、男性声優が演じることで若い男性、という感じになっていた。
また、ロボットが機動する際の足音も新たに録音しなおされたもののようだ。
以前発売されたDVDボックスに収録されたOPではなく、ビデオ版に収録されたOPが使用されていた。
ここは自信がないのだが、メリの自爆シーンやラスボスの龍型ロボットとの戦闘シーン、チョリと犬との闘いが追加されていたような気がする。逆に敵のロボットの出撃シーンが一部カットされていたような気がする。
これは、後ほど再度確認したい。


このバージョンでのDVD発売はあるのだろうか?


映画自体の感想だが、
設定やデザインがマジンガーZのパクリなのは別にして、
格闘戦主体のロボットアクションは面白かったかも。
それにしても初戦闘で敵の背後から不意打ちの蹴りを繰り出すテコンVに萌える。
戦闘シーンは動きも良いし、たまに崩れもするが、作画もそれなり。
当事、韓国では白黒でTV放送されていたマジンガーZに比べ、
カラーだし大画面だしテコンドーを使うし、あちらの人は感情移入しやすかったのか。
それにしても改めて見直すと第一作の頃は、まだ製作者に志があったんだよな・・・。今回公開された第一作は、他の韓国アニメに比べても完成度のレベルが別次元だ。
親子関係やテコンドーを扱うなど当事の韓国の人が熱中する要因は幾つもあるが、作品としての出来が良いことは当然重要な要因の一つだろう。
鑑賞中はスクリーンに集中できた、言葉は判らなくても。それだけ鑑賞に耐え得る出来だった。


ただ・・・。
これが、5年後のスーパーテコンVになるとなぁ・・・・。


デザインや設定の元であるマジンガーZについては、韓国でもマジンガーZ、そしてグレートマジンガーがDVDボックスで売られていますが、日本語版も入っていて日本より値段が安いので、リージョンさえ問題なければ、あっちで買ったほうが得なのかも。


ところで、日本のサイトで今回のテコンV上映に関して取り上げているものが幾つもあったが、ロボットテコンVの第一作と82年製作のスーパーテコンVを取り違えているサイトが多かった。YouTubeから別作品であるスーパーテコンVを貼り付けているサイトがあったけど、それ別作品だし(笑)。YouTubeには第一作は載ってないからか?ようつべに頼って本編を見ないでパクリだと書いているから、デザイン以外のパクリ要素に気付かずに紹介されていて、何だかちぐはぐな感じになっている。
また知識としてテコンVがパクリだと知っているだけで、数年前にDVDが発売された際に交わされたような議論を知らない人が増えたのかも。



別の25日封切のアニメ「妖狐」も予告編を見た感じでは、よさそうな気がする。

なお、テコンVの映画HPは、
・公式HP
http://www.rtkv.co.kr/
・予告編
http://movie.naver.com/movie/preview/preview.nhn?preview_id=1062

・関連記事
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2007/01/18/20070118000077.html
>1976年に同映画館で公開された韓国初のアニメーション映画だった同作は、
・・・・。えーと、この記事、”この劇場で公開された初の韓国アニメ”という意味なのか?それともこの記者はテコンVが始めての韓国アニメ映画だと思っているのか?何故ちゃんと調べないのかねえ?

http://contents.innolife.net/news/list.php?ac_id=6&ai_id=67702
シリーズ化の話が、また出ているようですが・・・(ハァ・・・)。
前回新シリーズ製作計画が頓挫して約5年くらい経ちますが、今回はちゃんと完成できるのだろうか?
>来る18日、全国150ヶ所余りの映画館で大々的に封切られる『ロボットテッコンV』は、シリーズ第1弾の
>フィルム紛失によって多くのファンの記憶の中に残っているのみである。
おいおい、いい加減なコメントですねー、「記憶に残るのみ」って!???原版フィルムが紛失したのは事実らしいが、映画公開にあたりビデオ版とTV放送とDVD版は無かったことになってんのかねえ?ちゃんと調べないのかネエ?もっとも、現地でもマニア以外は気にしていないのだろうなあ・・・。

http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2007/01/17/20070117000061.html
少なくとも76年製作だから、世界初のアクション・ロボット・アニメではないよなー。

マジンガーZにも90話くらいに格闘戦に特化した敵機械獣が登場していたし。武術ではないけど、鉄人28号って格闘戦特化の戦闘ロボだし、そっちの方が先じゃね?テコンVのエピソードにも鉄人から影響を受けたと思われる話があるし、第一作の敵ロボットについては個人的にダイナミック風ではなく横山風な印象を感じる。

キム・チョンギ氏は漫画家出身だから横山漫画からの影響を受けていても不思議ではないですよね。テコンVをパクリと言う人たちは、何で、キム・チョンギが横山作品から受けている影響を話題にしないのか?キム・チョンギ氏の某アニメ作品については、某横山漫画そっくりだという指摘は以前聞いたことがあるのですが、それ以外聞いたことないなー。自分はその作品みていないので指摘は避けますけど。
あと、アメコミのキャラにそっくりなのが登場するが、そうした指摘があまりないけど、アメコミキャラって認知度低いのですかねー。
日本のアニメからの盗作ばかり話題になりますが、日米など国籍構わず手近にあった漫画やアニメから適当に集めたりアレンジしたという印象があり、その意味では、パチモン〜パッチワーク〜の典型であるのは間違いないです。

ただなー、そういう視点からだけで語るには、今回上映された一作目のロボットテコンVは出来が良いので日本でも見れるといいのですけど(ムリっぽい)。

関係ないが、マジンガーZ主題歌の作詞小池一雄は、あの小池一夫なの?(旧小池一雄)<そうでした。