○「パーソナリティ・アニメーション」について
先日、デジタルハリウッドで行われた、「アニメ学」という本のイベントでフルアニメーションとリミテッドアニメーションの定義の違いを津堅信之氏が解説されていらっしゃいました。Q&Aで、それはパーソナリティ・アニメーションの概念と関係するんでしょうか? という質問をしたところ、その概念は知らないが、おそらくフルアニメーションは1950年代にUPAのリミテッドアニメーションの対義語として出来た言葉なので、その内容に対応するのではという回答だった(と理解しました、違ってたらすいませぬ)。
ただ自分自身、パーソナリティアニメーションの概念について不確かなままで質問してしまったのが反省点。それで、さっき思い出して、ネットでざっと調べてみたことをメモとしてまとめておきます。だいたい、以下のような概念?
・ウォルト・ディズニーが使い始めた?(1935年?)
アメリカの大学の講義テキストサイトらしいんですが>https://www.studyblue.com/notes/note/n/actingpersonality-animation-ferguson--moore/note/956490
Moore caricatured himself into Dopey as his friends realized immediately, “seemed to contain so much of Fred himself – innocent but with a touch of mischief, naïve but with just enough worldliness.
- Had a strong grasp of design with perfect proportion. Second, he had a graceful and accurate control over his line, whether it was short and sharp or long and flowing. Third he succeeded in funneling a powerful sense of emotion into his drawings. These techniques eventually converged to form what Disney called for in his 1935 memo: “personality animation.”
・アメリカのアニメイテッドカートゥーンについての概念?
・ジャンナルベルト・ベンダッツィのカートゥーン:アニメーション100年史
では(邦訳サイトhttp://homepage1.nifty.com/gon2/cartoon/index.html#chap13)、
「絵の俳優による映画」とコメントされている。
・動きをフルに使ってアニメーションのキャラクターがまるでそこに生きているかのように演技させることをいう、という理解でよいのだろうか。
・「創造の狂気」という本でパーソナリティアニメーションの解説があるそうだが、本が未入手なので分からない。ただし、ネット上に独自に翻訳したサイトがあった。細馬宏通氏による部分翻訳
http://www.12kai.com/gabler_introduction.html
(あと人から聞いたところでは)
・「マウス・アンド・マジック―アメリカアニメーション全史」に記述があるそうですが。原文とは違う訳出になっているんでしょうか。
また、
・スターシステムとは違うんですよね。
何方か詳しい方が居たら教えて下さい!!
(追記)
このブログを見た方から、『マウス・アンド・マジック―アメリカアニメーション全史』の「パーソナリティ」登場箇所と、『創造の狂気』の該当箇所を見せていただきました。
何箇所かパーソナリティに関する記述があり、アメリカのカートゥーンにおけるパーソナリティアニメーションの考えがなんとなくつかめたような気がします。
ありがとうございました!!!!