Yes! プリキュア5終わっちゃったよ、、、、

最近読んだ漫画
・あかんべえ天使

あかんべえ天使 (名作MANGA選集)

あかんべえ天使 (名作MANGA選集)

50年も前の作品なので内容は普通に触れます。収録作の一つ「龍神沼」を手元に置きたくて古本屋で探して買った。石森章太郎氏(コミックスの作者名は石ノ森章太郎だけど)の少女マンガ作品が収録された作品集で1960年代(61〜65年)の発表作ばかり。カラー口絵は龍神沼の少女で発行当時(1995年)の絵柄だが、少女には見えないような感じがする。晩年の石ノ森章太郎氏の描く女性は、妙に大人っぽい。龍神沼は単純な図式になっているが田舎の嫌な人間関係の空気が描かれていて、結構好き。横溝正史の影響ってあるんでしょうかね?時期的には受けていた可能性が無い訳ではないでしょうが、むしろ石森氏自身の感じていた田舎の空気が反映されているんだろうか(ところで、ひぐらし横溝正史の影響バリバリだと思ったんですが、どうなんでしょうね?)。他の収録作「きのうはもうこない、だがあすもまた・・・・・・」や「金色の目の少女」は今の目から見れば、ありふれたSF作品に見えるかもしれないし、あるいは原子戦争(要するに米ソ全面核戦争)が将来起こることが規定の事実のようにリアルに感じられていた当時の雰囲気が読み取れて世相の違いに驚くかもしれないが、これ、今の絵柄でリメイクしたら面白いかもしれないですね。「きのうはもうこない、だがあすもまた・・・・・・」という作品は、少女マンガの元に突然双子姉妹の少女が先生のファンです、と言って現われて身の回りのお世話をしてくれたり、と羨ましい目にあう漫画家が、その双子少女に自作の原稿を見せて、その作中作としてSFラブロマンスが展開するという構成で、作中作でも漫画家が未来フランス人少女との悲恋という内容。一体、どんだけ漫画家がモテる世界なのか?少女マンガだから読者が漫画家に感情移入するような状況ではなかったような気がするので、こうした内容はきっと当時の石森章太郎氏の願望だとかが微妙に反映されているのだろうかと思ってしまいます。もっとも、コマワリや構成や構図など今の目から見ても素晴らしいと思うんですが、俺には語る技量がないので、それは別の方に譲ります、というかもう既に語られていると思いますが。「金色の目の少女」も、宇宙人が侵略用に送り込んだ美少女アンドロイドが、主人公に命を助けられて、あと地球への不時着時に故障したことが示唆されていますがそれも原因で、主人公の少年に好意を持ってしまって、少年を助けるために、地球侵略の目的も忘れて、自爆。こう要約すれば、やすっぽく感じるかもしれませんが、それは俺の要約能力不足の為でしょう。でも、地球侵略の手段が、●●●●を村人の家一軒一軒配って歩くという・・・・・・、非常に非効率的な手段なのは、いくらなんでも(一応、モデルケースだという説明がありますが)。いや、漫画に描かれていないだけで、実は侵略用の美少女アンドロイドは何万体も既に用意されていて、準備完了次第送り込まれるのを待っているのかも?あとカトゥーンを漫画にしたいと描かれたそうですが、「赤ずきんちゃん」は60年代初頭のアニメ絵漫画です。表題作の「あかんべえ天使」は、下宿の色んな家族のストーリーが絡まなかったり絡みあいながら展開していく、その構成が素晴らしい、こんな密度の高く出来るものなんですかね。
ラブやん田丸浩史

ラブやん(9) (アフタヌーンKC)

ラブやん(9) (アフタヌーンKC)

ラブやん(9) (アフタヌーンKC)

登場キャラクター、特にラブやんと天使長のヤサグレぶりが、非常によろしい。目的を見失い、だらだらしているラブやんが、とても。あとは萌ちゃんの成長ぶり。平気で陰毛と口に出来る図太さ、これくらい図太い女性の方が面白いですよ。それにしても、第一巻の頃は、もう少しラブやんはかわいい感じだったような記憶もあるのだが、過去を美化しすぎているのでしょうか? カズフサのお母さんも、目じりの皺が、大人の魅力そのものですよ! 田丸先生は、よくわかっていらっしゃる。

米吐き娘

米吐き娘 1 (イブニングKC)

米吐き娘 1 (イブニングKC)

古事記オオゲツヒメ(作中の記述ではオホゲツヒメ、日本の五穀の起源に関する神話で、柳田國男の「海上の道」等によれば南方のハイヌウェレ型神話が元かもしれないと言われている)の子孫? の米吐き娘が、食に関係する民話に登場するヒダル神やツクモガミ、二口女を絡めながら、役所の農政課でアルバイトをするコメディ。どうせなら、神話キャラで統一しても面白いかったかもしれないですが。嘔吐マニアには別の読み方が出来る漫画で、主人公は不定期に米を吐き出す体質であり、そのために仕事も長続きしないのだが、作中でも彼女が米をはくシーンが頻出しており、女性の嘔吐する姿に情欲を感じる人にとっては、絵柄さえ気にならなければ、そういう目で読めるかもしれません。あと、加塩さん×みのりちゃんで、百合系同人誌を出した人はいないのでしょうか?吐き出す米を後頭部の口で直に食べればいいと思います。くだらないことばかり言ってますが、結構まったりとしたコメディでした。
すもももももも〜地上最強のヨメ〜

ふつーに面白かった。こういう漫画は、主人公にヒロインが勝手に好きになってくれる設定*1を如何に面白くするかということが肝ですが、大風呂敷部分と個人的な部分両方が興味を引きます。あと8巻も残っているのか。楽しみ。

*1:ある意味異性が勝手に好きになってくれる、という状況の方が強いリアリティーを持つ人がいるのだと思います