「エロマンガ is Dead(or Alive)special issue 2007」

(@新宿のロフトプラスワン、1月31日)に行って来た。

エロマンガ・スタディーズ―「快楽装置」としての漫画入門

エロマンガ・スタディーズ―「快楽装置」としての漫画入門

永山薫 著『エロマンガ・スタディーズISBN:4872577329ント、
基本的に参加者はこの著作を読んで来ているはずだから、と壇上の方からの声が。
確かに会場の人もかなり濃く読み込んでいるのでは?と思う。
でも俺は、読み込んでない人なので、ダメダメです。
本当は11月にあわせてイベントを開催したかったそうですが、
1月末までスケジュースが取れなかったそうなのです。

第一部は、斎藤環氏や竹熊健太郎氏は出席できなかったものの、

ISBN:4791760093
上記の同窓会の様を呈しているのでは、と斎藤環氏のFAXで言っていた気がする。

東浩紀氏や小谷真理氏のトークが暴走振りで面白かった。壇上での暴走はひとつの芸です。
とはいえ、俺のは「某テヅカキャラ、エロいよね?」とかそういうところへの反応です。
記号の話とか良くわかりませぬ。
わかってたつもりだったが、下記トラックバックの皆様の文章を読んでいると全く自信がない。間違ったことを書き散らすのも楽しそうですけど。なー。なー。なー。
手塚キャラのエロさを見直したいです。


第二部は、他のイベントでも観たことがある山本J氏他。つうか全員揃わないうちに、色々あって途中で帰る。

他に日記で書いている方。イベントを思い出す・考える参考になりました。特に第二部は殆ど見ていないので、書いてくれている人がいると嬉しいのです。第2部には、町田ひらく氏、環望氏、山本夜羽音氏、ダーティ松本氏、OHPしばた氏が出演されていたのですな。観たかったよーー?
http://d.hatena.ne.jp/Imamu/20070201
http://d.hatena.ne.jp/arctan/20070131
http://d.hatena.ne.jp/pui_asn/20070131#p1
http://d.hatena.ne.jp/midorimushi/20070131
http://d.hatena.ne.jp/bullet/20070131#p1
http://d.hatena.ne.jp/mine-o/20070201
一日の出来事のうちの一つ、という書き方が何となく格好いいなと。
http://d.hatena.ne.jp/dokumenta/20070131
公式な出演者のもの、
http://d.hatena.ne.jp/pecorin911/20070202

全部人任せはアレなので、自分が書いていたメモを掲載。理解不足がありますが、印象とかだけ超適当に。
永山薫氏の多彩な経歴に驚く。永山氏の経歴なのに、ほとんど東氏が解説しておりましたが(実はエロマンガ・スタディーズより網状言論F改の永山氏経歴の方が詳しかったりするのは編者である東氏の関心の高さからかな?などと思う)、某カリスマ編集者松岡氏の弟子筋にあたるとか、そこを出てから女子高生金属バットオナニー告白を手がけたのが”エロ”業界入りするきっかけとなったとか、小説も手がけていらっしゃるのだが奇想天外のところで小谷真理氏が過剰反応とも言えるほど驚いていたり、実は中世音楽にも詳しいこと、また彼のオタク論に触れてオタクとは”プロトコル”で萌えなら萌えで他人と接続できる人たちで現在では最適化された人間関係ではないか(この理解でいいのかわからないが、これは詳しく読んでみたい)、等など、東氏の言によれば永山氏は日本のポストモダン状況を体現する人物であり彼の使い方を考えれば面白い事が出来るはずだ、というものであった。元々永山氏のイベントなので彼という人物の説明を聞きたいと思っていたところに東氏の解説が入ったのが嬉しい。東氏ご自身も編集者みたいな考えだといいながらでしたが、本当に何処かの編集者の方が実現してほしいようにも思う。結果として永山氏という人物にも興味が沸いたのだった。とりあえず会場で頒布されていた彼の同人誌を買ってみた。
・東氏はお酒を飲むと弁が闊達になるのだろうか。実は別のイベントでも彼を拝見する機会があっても他の出演者の印象が強かったところ、偶々かもしれませんが呑む量が増えるに従い流暢になり(壇上で店員さんに個人で注文されていたようだし)今回は彼の発言が印象に残った。最初っから、伊藤氏を「『オタクイズデッド』の著者」と言い間違えてしまったのは、すいません笑わせていただきました(なお「オタクイズ・・・」は同LPOで行われた岡田斗司夫による同名イベント、東氏は岡田氏とは面識ないらしい)。ただ、欠席せざるを得なかった斎藤氏に関して、自説を展開しながら斎藤氏との違いを述べてくれるのは嬉しい。エロマンガ=記号というのが東氏の立場で斎藤氏は記号化できない身体性が残るという違いでよいのかな?シンプルにいいます、という断定的・簡略化した表現が素晴しい。あとは、大塚氏に対する評価や、網状言論を今から見直すと感じるものがあるという話、他に今の若い世代がエロマンガスタディーズを読んで”全て既にエロゲーで語られていることではないか?”と思っている人が出現したことが興味深い”=時間軸の逆転、実はPCゲームはエロマンガで完成したものを引き継いでいるのに順序を反転して理解している→データベース論色んなデータ小さな物語から彼らがそういう物語読み込んでしまっているという実例”(という趣旨か?と俺は理解したのだが正しいかどうかわからないー!)という話、など。今回、著作を読んでからイベントを見た所為かも知れませんが、東氏に興味が沸きました。
小谷真理氏も発言を聞いていて楽しかった。壇上で某氏への批判を行ったり、勢いあまって「何とかは終わった、なんていうのはダメな評論家がよく言う」みたいな発言があったのですが、それはこのイベント自体へも?(というツッコミもありましたが)あと、やおいパネルディスカッション関係の話などで他の出演者と対談したときのお話など、聞いているだけでは物足りなく文章に固定していただきたいと切に願うものです。
・あと伊藤氏に関しては、彼がテヅカイズデッドを書いたのでエロマンガスタディーズを気楽に書けなくなった、というエピソード。やはり評論家は他の著作を常に気にするものなのだろうか?

ああ、他の人のレポートに比べ頭の悪さが滲み出る。

大明神。