プリキュア規制を推進すべき、その理由

(某勉強会用に書いた原稿をもったいないから載せます)


 決して法を犯す事はすまい。そう思っている私だが、もしプリキュアを法で禁じられたら? きっと闇プリキュアに手を出してしまうだろう。犯罪者になってもいい!
 それほど私はプリキュア中毒であるが、冷静に考えてみるとプリキュアを禁止する理由は簡単に思いつく。やはりプリキュアは規制すべきだ! 「映画プリキュアオールスターズDX3 未来にとどけ!世界をつなぐ虹色の花」を例に規制すべき理由を挙げてみよう。
 安易な夢なんて捨てなさい。子供たちにはそう教えるべきだ。今の日本に、子供の夢のかなう余地なんてない。しかしプリキュアは決して夢をあきらめない。大ボスブラックホールにも立ち向かい粉砕してしまう。こうしたプリキュアに子供たちが自己同一視して現実の厳しさを忘れるなんて許せない。
 しかもプリキュアは『いい年をした大人』まで楽しんでいる。許せない! 即、規制だ! そして情熱なんてものは、何の役にも立たない。カロリーの無駄だ。しかし、プリキュア情熱の塊だ。彼女らは前進を止めない。バラバラにされて別々の世界に飛ばされた彼女たちは、パートナーと一緒に戦えなくても、決して諦めず、めげず、くじけない。そんな事、現実にあるわけがない! 人生は挫折の連続だ。失敗ばかりなんだ。諦めることが、どれだけ辛いのか子供たちはわかっているのか? それをわからせるのが大人の役割だろう? 
 そして知性。プリキュアのパートナーには知的キャラが含まれている。海の上での不利な戦いを機転で乗り越えるアクアやホワイト達の姿を見て、子供が、自分たちも勉強して知性を磨かなければなんて思ったらどうする? 世の中には、どんなに努力してもかなわないやつが山のようにいるんだ! 絶対、かなわない、諦めるんだ! そう、プリキュアは子供たちに夢と情熱を吹き込む悪のキャラクターなんだ! 子供たちが夢を捨てずに頑張って生きていく世界がやってきてしまう。こんな映画が許されていいのか? 良くない! プリキュアを規制してくれ! そうでないと、夢を捨て、情熱を失い、諦めの境地で、アニメを見るくらいしか楽しみがないまま生きている俺が、もっと生きづらい世の中になってしまうだろうから。