18歳未満のキャラのセックス描写について。

昨日のつぶやき。

フィクションで18才未満のセックスを描いてはいけなくなる・描きにくくなる(もしかして児童ポルノになる可能性があるから)。
それを18歳未満の人たちが読めない・観れない。
自分達の性の問題をフィクションを元にして考える事が出来なくなる。
そういう状況は本当に青少年とって望ましいことなのか?

恋愛における、肯定的なセックスの描写を青少年が読めなくなるのは問題じゃないんだろうか。
また、望まないセックスは、あり得る。現実にも。
セックスの問題を18才未満の人が考える材料としてフィクションって大きな役割を果たすんじゃないだろうか。

知人から、そう言っても、所詮、都内において、成人向表示なしで販売することができなくなるだけで、読めなくなるわけじゃないよね、というコメントを頂きました。

確かに、そこは表現が不正確でしたね。表現が出来なくなるわけではない、完全には。

でも成人マーク入りの本でしか性表現が出来なくなるならば、
未成年がセックスについて考える材料が手に入らない、あるいは入りづらくなる状況になるんじゃないか。
あと、今まで描けていたはずのテーマを描き辛くなるんじゃないか、そう思うんです。

私が問題だと考えるのは、未成年が自らの性を考えるための材料を、未成年自身が読みづらくなる可能性があることです。

別に、未成年とのセックス自体を問題にしているのではありません。

具体的には、現在のTLやBLものは、特に表示がなく一般書店で入手出来るのですが、条例の今後によっては、未成年がそうしたものを読めなくなる可能性が出てくる。

また少女漫画などでは、性について扱った作品がありますが、こうしたテーマのものを描くにあたって、おそらく萎縮効果がある。成人指定される可能性があれば、そうした表現を手控えることは起こりえる。

表示なしで販売することができなくなるだけ、ではありますが、それにより起こる問題をどう考えるべきなのか?

性については、フィクション以外にも考える材料はあるし、フィクションの性表現は興味本位で読んでいるだけかもしれないという反論もあるかもしれません。

ただ、フィクション、特にエンターテイメントで描かれる性のあり方は、多様で、面白いが故に、読み手に与える影響力は大きいんです。
面白いから、そこで描かれる性のあり方から、読み手は多くのことを考えるし、学ぶことになる。
入口は興味本位でもいいんです。その分、間口は広くなるから。

そうした性に関する関心を持つための入口が、閉ざされることについて、あまり肯定的には評価出来ない、というのが自分の所感です。